島マス記念塾廃止のお知らせ

各 位

 

島マス記念塾事業の廃止について

 

謹啓

皆さまには、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

みだしの件につきまして、謹んでお知らせ申し上げます。

島マス(1900~1988年)は、戦後の混乱期に越来村駐在の厚生員として就任するや、いち早く女子教護施設「コザ女子ホーム」を設立し、多くの子供たちの生命と暮らしを守ってこられました。以後、生涯を社会福祉活動にそそがれ、多くの人材を育成していくなど数々の功績を残されてきました。

このことから当会では、島マスの福祉哲学を受け継ぎ、次代を担う若い世代を対象に「地域を知り、地域を愛し、地域を誇れる人材」を創出する場として『島マス記念塾』を1993年4月に建塾しました。

当塾による幅広い観点から学習の機会を提供していく人材養成塾は全国にも例がなく、平成10年には優良地域づくり団体として、自治大臣賞を受賞しております。

導出した卒塾生は、404人となっており、教育、議会、医療・福祉・介護、商工、農業、マスコミ、金融、芸能など幅広い分野で活躍しております。

さて、島マス記念塾事業は、沖縄市補助金、受講料をはじめ当該自己財源(社協会費、寄附、共同募金配分金等)を充てて、今日まで運営してまいりました。しかしながら、近年、自己財源による収入が著しく減少し、本事業に充てる費用を捻出することが非常に困難な状況となりました。

これらのことを踏まえ、社協では関係する「島マス記念塾後援会」、「島マス記念塾務会」並びにその他建塾にかかわったゆかりの皆さまなどを交えて、ここ1年もの間塾の存続に向けて、慎重に審議・検討を重ねてまいりました。

その結果、平成28年度の島マス記念塾事業について「廃止」することを判断させていただいたところです。

つきましては、存続を切望される関係者各位へ謹んでお詫びを申し上げるとともに、当塾に寄せられました皆さまの長年にわたるご厚情に対しまして心から敬意と感謝を申し上げる次第です。

略儀ではございますが、まずは書中をもちまして当該事業の廃止のお知らせとさせていただきます。

皆さまの今後のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

謹白

 

平成28年2月15日

沖縄市社会福祉協議会

会長 積 靜 江

 

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