平成27年度中部地域権利擁護センターくくる 生活支援員交流研修会
去った12/3(木)、沖縄市農民研修センターにて生活支援員交流研修会が行われました。
今回は沖縄大学人文学部福祉文化学科 准教授 名城健二氏をお招きし、「精神疾患の基礎理解」をテーマに生活支援員が熱心に研修に参加しました。
前半の講義「精神疾患の基礎理解」では、精神疾患に関する詳しい病状や対応の方法を学びました。精神保健の実践から「妄想はその人の人生がでてくる」「妄想は人との関係の中で癒され、小さくなって安定する。決して、薬だけが治療ではない」と、精神疾患を抱える方々との接し方を講義して頂きました。生活支援員からは「生活の安定、安心が一番とわかり、改めて支援の大事なことを知りました」「講義がわかりやすく、精神疾患に関して偏見が取り払われた気分です」など、精神疾患への理解が深まる感想が多く出ていました。
後半の事例検討では、「精神障がいのある利用者で支援が困難な事例」をグループに分かれ、推進員(各市町村社会福祉協議会の職員)を交え、グループディスカッションを行いました。各グループからは「信頼関係をつくっていきながら、福祉サービスを勧めていく」「本人の現状を認めてあげながら支援していく」など、たくさんの意見やアドバイスをもらい、今後の支援に活かせていけそうです。専門員や生活支援員が悩んでいる事例をみんなで考えていくことで、1人で支援しているのではないことを感じることができました。
名城先生より、「支援は個別性が高く柔軟に対応していく必要がある」「物事には必ず理由がある。しかし、思った以上にシンプルな理由であることが多いので、本人に聞いてみるのも支援の手だて」と、総括して頂きました。
今回の名城先生の講義や事例検討での助言は、現場の実践と福祉の理論を私たちに分かり易く、これからの実践に早速取り組んでいける内容でありました。
※中部地域福祉権利擁護センターくくるでは、私たちと一緒に高齢者や障がい者の方々の生活を支える生活支援員を募集しています。詳しくは、ホームページか電話(098)937-6322まで、お気軽にお問合せください。