去る11月30日(水)、沖縄市民小劇場あしびなーにて「平成28年度成年後見セミナー～ズバリ!あなたの疑問やお悩みにお答えします!」を開催致しました。

前半は「なぜ、今成年後見なのか。」と題しまして、沖縄県社会福祉士会会長の竹藤登先生によるご講義でした。日本の福祉は「措置から契約」という転換期を迎え、「自己責任」を求められる時代になりました。しかし認知症や障がいを理由に判断能力が不十分な方にとって、誰かの手助けなしには生きていくには難しい世の中でもあります。竹藤先生には「成年後見制度」のできるまでの経緯や制度の概要、そして制度が今後もさらに重要な役割を担っているということをお話しいただきました。

後半は竹藤先生に加え、とうま法律事務所・弁護士の當眞正姫先生と沖縄市高齢福祉課の萩原朗盛様をお迎えして、公開質問会(トークセッション)を行いました。参加者には事前申し込みの際、成年後見制度に関する質問を募集しておりましたが、当日会場からのご質問を受けておりました。参加者の皆様からは、家庭裁判所への申立についてであったり、後見人の実務に関することなど、様々なご質問がありました。講師の方々には後見人として受けている実際の事例を交えながらご回答いただきまして、大変分かりやすくお答えいただきました。

当日は約150名の来場者が足を運んでくださり、セミナーに関するアンケートではお褒めの言葉をいくつもいただきまして、深く感謝申し上げます。また今回講師を受けていただいた御三方をはじめ、手話通訳の皆様、要約筆記の皆様、ボランティアさんにもよりよいセミナーを作り上げる上で、多大なご協力いただき誠にありがとうございました。

沖縄市社会福祉協議会では成年後見制度のさらなる普及啓発を目指し、今後もさらに良いセミナー等を企画していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。